good luck have fun.

140文字に収まらないことや、140文字に収まることを書きます

500ml x 3

飲みたい、吸いたい、ねこなでたい、が人間の三大欲求であることはよく知られていると思う。私はこれらをこよなく嗜んでいるが、最近は比較的に「飲む」にウェイトが置かれている。

 

"アルコールは心を癒してくれる、リリンの生み出した文化の極みだよ。"

 

某汎用人型決戦兵器が登場するアニメの最後のシ者が繰り出す名言である。さすが国民的アニメはいいことを言う、100回音読したい。

 

私はアルコールを流し込みながら行う読書が好きだ。これのいいところは、純粋に interesting な意味での面白い本でさえ、一節ごとに爆笑してしまうほどに没入できることにある。一方、欠点としては全く先に進めないことだ。一時間かけても2ページほどしか読んでいないことも多い。

 

病気かよ、と思われた方にはもう少し辛抱して聞いていただきたい。貴方が思われる以上に病気なので安心してほしい。

 

どんな名著にもサビやヤマがある。適量のアルコール濃度に身を浸していると、そこに差し掛かった時の共感力が大変マズイことになる。「わかる! めっっっちゃわかる! お前はオレかよ!www」[要修正] という感じで読んでしまう。著者にとってはいい迷惑でしかないが、世に何かを発表したからには好き放題に[共感|解釈]されてしまうことを覚悟いただくしかない。しがない消費者のささいな楽しみ故、何卒お許しいただきたい。

 

そんな最高の読書体験が時限制であるのは残念なことかもしれないが、むしろシラフの状態で過度な共感力を発揮してしまうと社会人としての業務に支障をきたしてしまう恐れがあるので、きっと良いことなのだろう。

 

主に炎上プロジェクトでのファイヤーマンとして勤務することの多い私は、心は完全に虚無でありながら、見かけ上は熱く燃えるリーダーシップを発揮するという、客観的に見て大変にメンに不健康な働き方をしているような気がする。そんな私が気兼ねなく心を広げられるのが 読書 in アルコール というわけなのだ。

 

不穏な空気になってきたのでまとめる。

 

飲むまいが、吸うまいが、ねこがいなかろうが、名著(書籍、マンガ両方含む)は実にいいものだ。私はそこに幸せを感じるし、これからも2~3ページずつでも読み進めていきたいと思う。今読んでいるのはウォーク・ドント・ランである。プレミア価格がついていたのでクリックには躊躇したが、間違いはなかった。若い二人のあけっぴろげな会話は爆笑を誘い、涙が溢れる。