good luck have fun.

140文字に収まらないことや、140文字に収まることを書きます

情報商材は序文で不安を煽り立てるようなイメージがあって、これまでは単に悪趣味だなあ程度の感想しか持ってなかったんですよね。でも最近読んだ、『暇と退屈の倫理学』って本で昔の哲学者かなんかの文が引用されてて、それによると「人は事件を求めてる」らしいんですよ。ここで言う事件ってのは、それ以前と以降を分けてしまうような出来事、あるいは昨日とは違う今日や明日が来ること、のようなものを意味してる、と。要するに人間は高度な知性を備えているので、同じ毎日が延々と続くことに耐えられないんだとか。

 

まぁわかる。すごくわかる。私も毎日が退屈で退屈で、もう今回の人生は完全にやり切った感しかない。早くモノリスと接触してスターチャイルドになってネクストジェネレーションに到達したい。

 

それで、話の最初に戻ると、不安を煽り立てる内容ってのもだいたいが同じパターンで、「時代が激変してる」だとか「これまでの常識は通用しない」だとか、そういう感じですよね。で、これって単純に人を不安にさせてるというわけでもないなと思って。だってこういうこと言われたら、んなアホなと思いながらも、ちょっとワクワクしませんか? 退屈な毎日にさよならして、新しいニューワールドが目の前に開けてるだなんて、そんな素敵なことはないですよね。だから、そういうワクワク感を煽るためにも、いや煽るという言い方がよくないのかな、ワクワク感をお届けして、ちょっとした非日常を体験してもらうエンタメとして、情報商材では不安を頭サビでどーんとぶっつけるのが鉄板構成なのかなあと思いました。