good luck have fun.

140文字に収まらないことや、140文字に収まることを書きます

少女終末旅行を読んだ。
とても心地のいい読後感だった。


この美しさはどこにあるかと考えると、それはやはり本作が失っていく物語で、そして二人が失うことをごく自然に受け入れているからだと思う。


道中ですれ違うごく僅かな人々、託されたカメラ、長い旅を共にした半装軌車、健康、水、食料、ただひたすらに失っていく。


何かを得るために前に進むのではなく、全てを失いながらどこかを彷徨うという意思と選択こそが、生命活動の本質なのかなぁとか思ったりするのだ。