good luck have fun.

140文字に収まらないことや、140文字に収まることを書きます

昨日何食べた?

何も食べていない。一口も。強いて言うならばサプリメント数錠と頭痛薬を口にした。

 

長期休暇に入ると自堕落な生活をしようと努めている。いや、嘘だ。全く努めてはいない。ごく自然と、無職やニートや引き籠りといったものに極めて近い状態に落ち着いてしまう。何かをしないとマズイが別に何もしなくても致命的ではない状況で怠惰を貪る、そのチクチクとした焦りが心地いいのだ。最近、NHKにようこそ(原作小説)を読んだ。いい年して強い共感を覚えた。

 

サラリーマンから無職引き籠りへの遷移、それは社会性の剥落。まず最初に向き合うことになるのが食となる。私は元より食べることにほとんど興味が沸かない。食事中というのはひどく行動が制限されて、しかもそれが数十分も続くことに耐えられない。幼き乳飲み子が食事中に泣き叫ぶのは、そのエンタメ性の低さにあるのではないか。端的に言って退屈であるし、自由に身体を動かせない彼らの心境を察するにそのように結論付けざるを得ない。

 

平日はさすがに腹が減るので一応食事はするが、なるべく手早く簡素に済ませられるものが多い。昼食は社員食堂を使うので、主にカレーライス、カレーライス、カレーライス、カレーライス、カレーライスあたりで月から金までをローテーションしている。夕食はなんだろうか。ロースハムとゆで卵を握りつぶしてバターロールに詰め込むか、出来合いのサンドイッチ、あとはせいぜいパスタ、それらで食事円グラフの9割か10割が埋まるように思う。アルコールをぶち込むと食欲が失せるというのも一因にある。これで人口増大による食糧危機が差し迫っても安心だ。未来は明るい。

 

いつだったか、私の食生活を知人に話したところ、「犬畜生みたいな生活だな」と評されたことがある。もちろん、「人がお犬様よりも偉いと思い込んでいるお前は本当にくだらない生き物だな」と返答した。事実、私よりはお犬様の方がよい食事をしていると思うし、そうあるべきだ。知人の二の句は「いやマジで、お前いつか身体壊すぞ」だった。やさしい。

 

知人の予言通り、身体の変調は徐々に確かなものになっているようではあるが、私はそんなものでは、めげない。幼少期に遊んだ真・女神転生。ガイア教を名乗るカルト教団の神殿で「生きるものはいつか死ぬ、形あるものはいつか壊れる」と教えを受けているからだ。どんとこい、最終戦争。どうやらブッダの教えが元ネタのようだが、今読むと別に大したことを言っているようには思えない。当然のことをさも名言のように書いただけである。私の土台を成していた信条の一つが、今日自らの手で叩き割られた。それでも、あの絵、あのBGM、そしてこの台詞の組み合わせの格好良さは本物だった。やはり宗教には雰囲気作りが欠かせない。神は組み合わせに宿る。

 

話が逸れた。

 

よって更に逸らしていく。一度離れた地に再び戻れると思うのは甘えだ。


PS1のメタルギア・ソリッドを再プレイしている。本来は連休を活用して未プレイの2&3を遊ぼうと思って買ってみたものの、ほとんどストーリーを覚えていないし操作もよくわからん、という問題に直面し、初代でリハビリを試みるというソリューションを適用せざるを得なくなったのだ。が、なかなか楽しい。

 

アクション操作の厳しさに経過した年月の重みを知るが、当時よりもストーリーはよく理解できる。映画のようなカメラワークにも見入ってしまう。いったい、いつぶりにプレイするのだろうか。10年では利かない、20年弱にもなるのか? おそろしいことだ。

 

極寒のアラスカに単独潜入したスネークにオペレーターのメイ・リンは警告する。遺伝子改造されたゲノム兵は視覚・聴覚が極めて優れているから注意してね、と。
一時間後。ゲノム兵の背中にC4を張り付けて爆破させる趣味に興じる快楽殺人者の姿がそこにあった。

 

「医療事故レベルで不感症じゃねーか」

 

リボルバー・オセロットは挑発する。この名の由来を教えてやろう。6発だ。6発以上、生き延びた奴はいない。

 

「リロードしてんじゃねーよ」

 

 

ツッコミフォーマットで時間を稼ぎながら本エントリーの着地点を探すかとも思ったが、ここらで切ろう。

 

何故か。

 

腹が、減ったのだ。